どちらも難しいけれど、特に 角食は難しい。

•耳までふんわり仕上がらない
•上や腰が折れる
•ぷくぷくとした空洞ができる
•カックカクになってしまう

何度焼いても「満足!」と思えることがないのです
「二兎を追わず、まずは山食」からの挑戦
わたしは器用なタイプではない。
だから去年からは
「まずは山食に振り切ろう」 と決めて
練習してきました

でも、ついに
「ニガテ」と向き合う時が来たのです
パン友さんに声をかけてもらい
一緒に挑戦することになったのが
「はるゆたかブレンドの角食」でした
角食パン × はるゆたか × 自家製酵母 = 難易度MAX?
今回の課題は、この3つの組み合わせ。
•繊細な「はるゆたかブレンド プレミアム7」(吸水やグルテン形成のコントロールが難しい)
•酵母数の少ない自家製発酵種(イーストの1/1000~1/100程度しか酵母が含まれない)
•そもそも難しい角食パン
この条件で「ふんわり歯切れのいい角食パン」を目指すことになりました
失敗と試行錯誤の研究室
粉の性質、酵母のこと、グルテンのこと、製法のこと…。
試作と失敗を繰り返しながら、
まるで 研究室のようなパン焼き に没頭しました。

正直、
とんちんかんな仮説 を立てて
トンデモ食パンが焼き上がったこともあったけれど(笑)
(ごめんね、家族…!)
その中で、 「理想の角食」に近づくためのポイント が見えてきました
わかったこと(現時点の結論)
✔ 酵母から発生するガスをしっかりキャッチできる「風船」のような網目構造を作る
→ 生地の作り方・捏ね方を見直す
✔ 伸びの良い(滑らかな)生地にするための配合を考える
→ 酵母・乳製品・油脂の働きに注目、配合を調整

✔ 生地の力をコントロールする
→ 発酵、パンチ、成形の見直し
✔ 焼成の工夫
→ オーブンの設定や型の使い方を調整

こうして
最初はこんな状態だったパンが…

直近ではここまで改善!
(After)

はるゆたかの甘い香りが広がる
ふわふわな理想の角食 に
一歩近づいたのです
そして、パン友さんが焼いた角食は…!
試作を共有したパン友さんが焼いた角食パン

…なんと♡
きめ細やかで、本当に美味しそうな仕上がりに…!
やっぱりパン作りは科学
「パン作りの試行錯誤」って面白い!